自立援助ホームの多くの子どもたちは中卒•高校中退という学歴で入所し、その学歴のまま退所をします
自立援助ホームでは「自立」の為に働くことを利用条件とし、支援の基軸は“就学支援”ではく“就労支援”なので、低学歴であることはあたりまえなのかもしれません。
しかし、虐待によるトラウマ・心の傷を持ち、支えてくれる親や家族はおらず、そのうえ中卒•高校中退という何重にも重なった目に見えないハンディを背負わされ、社会に出た若者たちが安定した就労につけるのでしょうか?
私たち支援者が提供すべき重要な支援のひとつとして、「就学支援」にもっともっと力を入れることが必要なのではないかと日々感じています
「生きるためにはまず働くことだ」と言う方もいます。
「生きるためにまず働くこと」、「働くことを支援すること」が、
本当に支援になっているのか、彼らの人生に役にたっているのか…私には自信がありません。
私は学びの支援は、生きるための支援だと考えます
この時代に、この国で、少しでも幸せに安心して安定した生活を送るためにハンディを抱えさせられた子どもたちにこそ、学び支援は不可欠だと考えます
支援者や施設は、もっともっと学歴や、資格取得にこだわるべきだと思います
根こそぎで教育の機会を奪われてきた子どもたちへの学びの支援は正直本当に難しいです
子どもたちが学ぶ意欲を持たないのではなく、学ぶ意欲さえもまた奪われてきたということを忘れず支援していかねばと感じます
子どもたちの5年後、10年後、もっとその先を見据えたとき
「とりあえず働く」という支援にとどまらない支援を私はしたい
今日、日が沈んだ後の小金井の空
遠くに富士山が見えます どの子も安心して明日が迎えられたらいいなぁ