自立援助ホームあすなろ荘ではアフターケア事業部「ゆずりは」を開設いたしました。
とはいっても、公的資金は全くない状況、スタッフの数も現状のままでのスタートです。
あすなろ荘は開設して今年で23年目。退所者は130名にも及びます。
入所中と同様に、またはそれ以上に、退所後の支援(アフターケア)が必要とされるなか、資金不足•人手不足を理由に十分な支援を私たちは提供することが出来ませんでした。
実際に今もその状況であることは変わりありません。
本当に支援を必要としている退所者を目の前にして、“あれがないこれがない”と言い訳するのではなく、“あれがないこれがない”という状況を変えていくために、今私たちが具体的に出来ることを実践していくために取り組めることをやっていくしかないという強い気持ちで、第一歩を踏み出しました。
どんな家庭環境に生まれても、子どもたちに保障されるべきことは全て一緒です。
頼る家庭がない子どもたちを、社会が代わって支え、支援していくことは、当然の責務です。
「社会の子ども」という視点を基軸にして、子どもたちが生きていくために、本当に必要としている支援を提供していきたいと思います。(高橋)